ノリで稲刈り

ちょっと長くなりそう。今日は。

金曜日、Kと渋谷で待ち合わせるとKから「急に実家から電話あって、明日稲刈りあるんだけどスギさんいく?」と言われる。実は前々からKの実家で稲刈りがある時には誘ってくれと頼んでいた。彼の実家はコンビニを経営していて、その他に自分達で食べるお米を栽培しているらしい。(なんて素敵なんだろう)僕は二つ返事で行くことを伝える。

Shadow@AIRは人が多すぎてダメだった。音はFUNKのみで皿を廻すだけ。
それでも人が少なけりゃ、もうちょっと良かったんだけど、もうどこにもくつろぐ場所もなく、早々と退散。音作ってるKと美容師Sと三人だったんだけど、すぐそばにあるSの職場で髪を洗ってもらい、すっかりくつろぎ、それから三人でSの家へ向かう。
Sの家で音楽の話とか、ギターの話(SはKにギターをならっている)とか色々した後、少しだけ寝た。

始発でK宅(東京)へ向かいシンヤと会わなくてはいけない用事があったので国領へ、シンヤとKと三人で朝から駅前でだべる。シンヤは最近新しい方法で絵を書いているらしく凄く活き活きしていた。小1時間くらい話した後、僕とKはKの実家のある群馬県渋川市を目指す。

電車に揺られること3時間位。吾妻線金島駅へつく。金島駅無人駅で緑がたくさん残っている所だった。そこからKの実家までゆっくり歩いて散策。途中畑が多かったのだけど、ほとんどコンニャク畑。これでもかくらいコンニャク。誰がこんなコンニャクを必要としているんだろうと思うくらい。
その他、なんだか懐かしい雰囲気の路地とか、コスモスがところどころに咲いていたりとか、今年初めて金木犀の香りを感じることができたりとか、道路に電灯が殆どないことに気がついたりとか、楽しい道のり。Kの母校の近くや通っていた保育園(その日は運動会をやっていた)初めてライブをやった会場など、彼の思い出の場所も見ることができた。

自宅のコンビニにてKのおかあさんに挨拶をして、とりあえず午後から作業ということになり、Kの部屋へ、Kの部屋で懐かしいブルーハーツの12インチのレコードを聞かせてもらう。あまりの音の良さに感動。その後、Kのガットギターでチョコッとひいてみたり、Kが弾くブルーハーツのフレーズに合わせて唄ったりしていると、Kのお父さんからお声がかかる。

長靴をはいて、作業ズボンをはいて田んぼへ。もう半分以上は刈られていた。どうやら、機械を使って刈り取るらしい。お父さんに機械の使い方を教えてもらい稲を刈る。機械が稲を刈り、一定量をまとめて縛ってくれる。実質機械をただまっすぐに動かすだけで簡単だと思ったら、なかなか方向転換とかが上手く行かなくて苦戦。本当は、力を入れないで良いかもしれないけれど、ついつい力がはいってしまい、全部終わった時にはちょっと腕が疲れていた。

その後、刈り取った稲を、棒で作った馬にかけていく作業を行う。
できるだけバランス良く、詰めて掛けていくのがいいらしいと聞いたので、できるだけ詰めていくと、突然ポキッて音を立てて稲を掛けている棒がおれてしまう。
「あ〜」という声が起こった。僕は何しにここ来てンだと思って絶句。それから殆ど黙々と作業をすすめるも、全部は終わらず。帰宅。
シャワーを浴び、夕飯を頂いた後姑く話をした後、車で榛名湖へ、Kはよく実家にいた頃、榛名湖でよく釣りをやっていたらしい。真っ暗な榛名湖の湖面に写る光が印象的だった。(ちなみに僕はコンタクトを外してほとんど見えなかったけど)そこで少し話した後少しドライブし、何となく、最近の自分達に起こっていることや自分自身、他人の事など、色々話をした。二人でこうやってじっくり話すのは、実は初めてだったので凄く楽しかった。彼がどういう思いで東京に来たかとか、良く考えると出会ってから1年も経っていないことに気がついて、不思議だなと感じたり。
その後、帰宅すると、二人ともどうやら寝不足だったらしく、22時には眠ってしまった。

翌日は雨が降っていたため、車で食事に出かけた後Kが昔良くいっていたという模型屋へ。そこにはとても懐かしいプラモデルやフィギアがたくさんおいてあり、ちょっと興奮。思わず何か買ってしまう所だったけど僕はプラモ作るのの下手だとか、作った後オく場所に困るとか考えて断念。

それから、K宅に戻り昼寝をし(どうやら僕は以上に寝付きが早かったらしい)それから夕方ぐらいまで、マンガ談義をし、K宅を後にした。

この旅は、本当にノリとか勢いだけではじまって、僕はこういう旅は初めてだったのでとても新鮮だった。稲刈りの大変さや米のありがたさ、機械を使っていたとしても、どれだけ苦労するかを知った。稲刈りや米作りの手伝いをこれからもやりたいなと思う。
そして何よりも、Kという友人の事を知った。Kという人間を構成している家族や環境。今まで以上に彼をしることができて本当に良かった。ありがとう。さっきから、以上に眠いのでもう寝ます。