Sunny 松本大洋
随分久しぶりに松本大洋のマンガを読んだ。
「Sunny」。
家庭の事情から、施設で暮らす子どもたちを描いた作品。
春夫、純助、静の三人が中心だけど、一話一話、登場人物それぞれに
焦点が当てられている。
描かれているのは子どもだけれど、心の動きは子どもも大人もない。
根底にあるのは、寂しさや怒りや苦しみだけれど、その中にある
ホッとした、安心や光や温かい気持ちがとても心に沁みた。
子どもを持つようになって、子どもの心の動きに
目を傾けるようになると、このマンガに描かれている子どもたちの
悲しさや苦しい気持ちだけでなく、子どもを施設へ入れなくては
ならなかった親の気持ちについても考えるようになってた。
登場する子どもの心情を理解しようとするのも
親の視点であることに気が付くと、
ちょっとびっくりした。
子どもの心の動きは、感情というよりも反応という言葉の方が
しっくり来ると感じている。まあ、4歳くらいの子どもの話ではあるが。
でも、その無意識的な反応が子どもの心をつかむ上で
一番大切な所だと思う。
- 作者: 松本大洋
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/02/29
- メディア: コミック
- クリック: 6回
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 松本大洋
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/08/30
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 33回
- この商品を含むブログ (47件) を見る