ブータン日記 ティンプー2日目

■2012/08/20


ティンプーにはイヌが沢山いる。至る所に寝そべっている。これが飼い犬ではないという。そのため、夜になるとイヌたちの鳴き声がうるさい。ワンワンワンワンワンワンと叫んでいる。4時くらいに少し目を覚ますとけたたましい鳴き声で吠えてた。暫く鳴き声が耳についてねれなかった。

そんなこんなでこの日は早朝起きて、メモリアルチョルテンへ散歩。
前日と同じように3周して、その後マニ車という教典の書かれたものをを回す。1回廻せば、そこに書かれたお経を唱えたことになる。ダルシンやなんかと同じ原理。


鳩がいっぱい。ドバトはどこ行っても一緒。


朝方にくると五体投地して祈る人が多く見られた。年代的にはだいたい30代位から上の印象。


その後はブラブラと行きとは違う道でホテルへ戻る。こういう所へ来るとどうしてもビルの間の路地とかが気になって写真を撮る。途中、建物に描かれた文様の写真も撮っておく。


綺麗な石積み


ガソリンスタンドの看板がかっこいい。


路地の風景


建物に書いてある絵


車がいっぱい


読売サッカークラブの人がいた。


朝食はホテルのレストランで。ジュースとサンドイッチ(クラブハウスサンド)と紅茶を頼んで、サンドイッチが出てきたのは30分後。随分ゆったりだ。おそらく、注文が入ってから野菜を切ったりなんだりしているんだと思う。上司に言わせるとこれでイライラしてたらブータンでは仕事にならないとのこと。まあ、のんびりやりましょう。
朝食後は、仕事。現地の団体と打ち合わせ。
打ち合わせの時に面白いなと思ったのは、紅茶(甘いミルクティー)とモモという肉まんみたいなものがでてきたこと。おそらく昼食前だったので小腹が空く時間だったからなのか、これはなかなか美味しく頂きました。具がなんだったかは不明だけど。
現地のNGOの人たちは、結構若い印象だった。自分たちの団体のことを考えると、若い優秀な人がいて、結構な人数の職員がいて、というのは単純に凄いなあという感想。

さて、この日は午後からはティンプーを観光ということになっていたので、とりあえずホテルへ戻り、昼食。近くの「スイスベーカリー」というカフェ(?)でサンドイッチとミートパイを食べた。サンドイッチは、まあ普通だったが、少し驚いたのがミートパイ。パイを齧ると中にはほぼ黒い具が。そして、思いのほか辛い。何の肉が入っていたのか、辛いのみで良くわからなかった(が、完食はした)


ミートパティ


こんな感じ。

午後は現地団体の若いスタッフ、ジグミの案内でティンプー市内を観光。BBSタワーという国営放送のテレビ塔がある場所まで行き、ティンプーを一望する景色を堪能。町が山に囲まれているようすがよくわかった。こじんまりとしているものの、建物の統制がとれていて美しい町の風景という印象だった。ジグミは「このまちはここから見えるだけ、とても小さい」と言っていたけど、正直これだけあれば十分じゃないか。と思った。しかも街は少しづつ奥へと拓けている。この景色も変化してくんだろうなと思った。
ちなみにこの場所は、若者たちのデートスポットでもあるそう。夜景を見ながら…。何てことは、全世界共通なんだ。


BBSタワーからの眺め

その後、珍獣ターキンのいる動物園(?)へ。ターキンは以前和歌山のアドベンチャーランドで見た白いものとは違い、黒と黄土色の種で、なかなか貫禄があってすてきだった。ちなみにターキンは、身体が牛で頭が羊と言われる珍獣。ブータンでは有名なお坊さんがどうしたこうした等、様々な言い伝えがあるよう。ほかにも巨大な鹿いた。ここで2組の日本人観光客とすれ違う。いやあ、やっぱり日本人多い。


これがターキン。


その後は、新しく建設中の大仏があるところまで移動。ちょうどBBSタワーの真逆に位置する眺望。残念ながらこの日は工事中で大仏の下まで行くことは出来なかったが、金ぴかの大仏はインパクトがあった。ここで、蝉の鳴き声が聞こえたので息子のために写真を撮ってやりたいと思ったが見つけられず。そのかわり傍らにいたチョウの撮影に成功。


大仏金ぴか


逆側からの街


チョウチョ。

その後再びホテルへ戻った後は、再びティンプーの町を散策。ハンドクラフトマーケットという期間限定?の屋台村的な所をゆっくりと眺め、紙すきでつくったノートを購入。少々高かったが、家屋に書いてあるかわいらしいデザイン。
その後は、土産物屋と若者向けの洋服やを主に見る。置いてある洋服はほとんどタイやインドから持ち込まれたもののよう。マネキンの来ている服も結構興味深かった、そして、目についたのがドラ◯もんの子供服。どうやらTV放送しているらしく、色んな洋服屋でみかけた。


洋服屋

マネキン

吊るされている服は誰が着るのだろう。

でも、こんな感じで野菜も売っています。

こうして、ティンプーの街を歩いてると、ブータンの人は特殊ではなく、ほかのアジアの人々と意識や感覚は同じなのだなという印象を受けた。洋服や携帯電話など西洋的な文化にあこがれ、それを求めている。クラブだってある。(ちょっと行ってみたかった)これは当然のことのような気もしている。ただ、伝統衣装を半ば強制的に着るようにしていること(平日の登校・出勤は伝統衣装)、建築物を伝統的なものに規制すること(外観のみかな?)。これによる国民のアイデンティティの確率にはつながっている気がする。ただ、これは形骸化する恐れもあるので、自国の文化に対する教育も、これから、より重要になってくると思う。大切なのは、若いとき西洋文化に触れ、刺激を受け、その後自国の文化を見直し、再認識し自分の中で再評価できることだと思う。そのための素地を作ることが教育じゃないかなと思う。

一方で、ちょっと気になるのはインド系の人たちだ。彼らはブータンという国の中でどのような位置づけなのだろうか。万屋的なこと頃で働いている人は概ねインド系なような気がする。出稼ぎでインドから来ている人も多くいるのだろうけど、若いインド系の子たちは、この社会のなかでどのように位置づけられているのだろう。ちなみに土木作業は全てがインド系の人たちがおこなっているという。

そんなことを思いながら2日目が終了。この日の夕食はティンプー唯一?のタイ料理店
概ね外国料理の店は空いているようで、ガラガラであった。料理は、上司曰く、少し味が落ちたとのことだが、まあまあ食べられる。この日飲んだビールは「レッドパンダビール」レッドパンダとはレッサーパンダのこと。瓶内発酵しているのか、少し濁ったビール。若干癖はあるが個人的には美味しい。ゆっくり飲むタイプのビール。
翌日は少し早めに起きていよいよポブジカへ移動。早めにホテルに戻り眠った。