つちいじり

今度の我が家には、庭の代わりにテラスがある。
すごく広くはないが一般的なベランダよりは広い。

先日、実家へ行った際に、ハチやら土やらスノコやらを購入し、
実家の庭に勝手になってた山椒の木を貰い、鉢植えにした。
また、引っ越し祝いに会社のM姉さんに貰った四季咲きのかわいらしいバラを
ゆったりと広いハチに植え替えた。

そして今日。新宿区の新宿通沿いに植えられたパンジーやシクラメンを貰って来た。
ここの植え込みは、季節で植え替えるそうで今植わっている、
パンジーやヒナゲシ、シクラメンは全て抜いてしまって、夏の華にするという事だ。
新宿区のある集まりに出席したM姉さんが情報を仕入れて来て、会社の
同僚何人か（園芸部という事になったらしい）に声をかけ、
昼休みに人目もはばからず、土いじりである。

我が家は、紫、白、黄色のパンジーとシクラメンを一株頂いた。
そして、帰宅後、妻が夕食の準備をするのを尻目に土いじり。
この季節は植物が生長したり、元気になったりするのが顕著にわかる
のか、毎朝起きるとテラスをのぞき、華に水をやるのが
毎日の悦びとなっている自分がいる。

年を取ったのか、何なのか。

引っ越し祝いで頂いた白い四季咲きのバラは、貰った当初
「かわいいね」と言いながらも放置プレイした事により、
華は全て落ち、瀕死の状態であった。
しかしその後の必死な水やりにより、つぼみをつけるまでに
至った。
「成長」という言葉に敏感なのか、日々変わって行く、
この植物や、妻の体の中にいる、徐々に大きくなっていく命が
言うまでもなく、非常に愛おしいと思う今日この頃である。