クライオークライオー

今日は、友達の岩井秀人の劇団「ハイバイ」の「クライオークライオー」というお芝居を見てきた。
最初見始めた頃は、なんだかあんまり良い気分にならなかったのだけど。最近はなんだかその
ちょっと嫌なというか、「見ていて傷つけられた!」といような感覚が良くって。
見にいってしまう。

今回は、なんだか最初は良くわからないまま「こりゃどうなるんだろう?」と思っていたら
結構なパワープレイで話が強引に展開される。
冷凍したり、再現ドラマが再現されてなかったり、未来へいったり、梅干しが額についてるとクローンだったり、なんだかんだで、いつのまにかちょっとグッと来ちゃったり。
話がなかなか終わらなかったり。

なぜか、飽きてしまっても良いはずなのに、飽きずに見られる。そんな感じだった。
出てくる役者が、「ずるいっ!」というくらいキャラ濃くって、それだけでも十分。
出てくるだけで、ちょっと「クスッ」ってなっちゃうのかいるし。

以前は、なんだか芝居を厳しく見ていたのだけど、最近は楽しく見るようにしている。
だからといって、余りにもひどいものは世の中にはあるので、そういう時は拒否反応が出るけど。

でも、彼の書いている本が、なんで好きなのか。
別に、未来とかそういうシチュエーションよりも、ことばがセリフがある意味全部彼のことばで
その空間の中にいることが僕にとって心地良いのかも知れない。
どの役の人物も、確実に秀人の中から産まれた人達で、みんながちょっとづつ孤独。
それが、ちょっと自分にとって痛かったりもするんだけど、その痛い部分が自分の共感できる
部分なのではないかと。そんな風に思う。

今度は、六月にやるんだって、良ければホームページをどうぞ。
ハイバイ http://hi-bye.hp.infoseek.co.jp