これからのこと、春日山原始林のこと


奈良へ来て、はや3ヶ月が経とうとしています。
なかなか思うように行かず、のんびりしながらも心は落ち着かない状態がつづいていますが、少しずつ動きだしをしている状況です。

移住前に受けた「好きなまちで仕事を創るin奈良」では、起業プランをつくらねばならず、それまで漠然と「場づくり」をしたいと考えていた自分から、もう少し具体的な「場」としての「奈良の自然ガイド」を考えるようになりました。
そんなことを思っていたら、前の職場の事業のつながりで奈良のNPO法人奈良ストップ温暖化の会(NASO)を紹介してもらいました。
好きまち奈良のヒアリングの際にNASOの方に「奈良の自然、特に奈良駅周辺の春日山原始林をフィールドにガイドなどをやって見たい」という話をした所、今、そのNPOで県と協力して春日山原始林の問題に取り組む組織を立ち上げる所だということを聞き、ぜひ関わらせて欲しいということになりました。

という訳で、今、NASOをお手伝いしながら新しい組織の立ち上げに今後関わることになりそうです。
ただし、これら全てほぼ収入にはならず(汗)。。。個人的な課題は解決できていません。

まあそれはさておき、春日山原始林に関わることになりました。

春日山原始林というのは、奈良の春日大社の裏手にある森林地域で、国の天然記念物に指定されている他、古都奈良の文化財の一部として世界文化遺産にも指定されています。
もともと春日大社の神山として狩猟や伐採等が禁じられた地域ですが、過去には豊臣秀吉が植栽したり、台風被害により手を入れたりしている森です。とは言うもののこれまでほとんど手を入れずにいたためにシイやカシなどが多くある照葉樹林の森として貴重な存在であることは確かです。

個人的には、歩きやすいし気持ちがいいし、巨樹も数多くあるのでガイドと歩くと非常に面白い場所だと思っています。
奈良は歴史・文化だけじゃない。まちの近くに原始的な森がかろうじて残っているということを多くの人に知ってもらい、実際にガイドとともに歩いてもらうことでより深い体験が提供できるんじゃないかと思っています。

ただ、原始林は今、(というかずいぶん前から)大きな問題を抱えているということです。
長くなるのでまた次回この問題について書いてみたいと思います。