「とべ バッタ」

草むらに隠れ住んでいたバッタが、
自らの境遇に嫌気がさして、日の当たる場所へ飛び出して
今まで気が付く事のなかった自分の可能性に気が付く。

そんな、勇気をくれる力強い作品。

「しかし、バッタは、なんと いわれようと へいきだった。 じぶんの ちからで とべることが、
うれしくて うれしくて しかたなかったから。 バッタは とんだ、 たかく たかく。
じぶんの はねで、 じぶんの ゆきたいほうへ、 かぜに のって とんでいった。」

力強い絵と、言葉がほとばしる作品は、
読む方も思わず力が入る。

息子は、聞きながらチョイチョイコメントを挟みながら(「この絵はどっちが上になっているの?」とか
「これはトノサマバッタ?」とか)聞いている。
この作品の意図する所が果たして息子に伝わっているかは不明だけど、
繰り返し読む事で、思いが伝わればと思っている。

とべバッタ (田島征三)

とべバッタ (田島征三)