長男の成長

長男にとっては厳しい時代の到来だ。
これまで両親の愛情を一身に受けてきたために、次男の登場は脅威であったろう。
わかっているのだけど、構ってほしいという彼の欲求に答えられない我々(親)は
申し訳ないけれども、長男に強くあたったり、無駄に起こったりしてしまう。

最近は妻が保育園に迎えにいくと「お家帰りたくな〜い」などとだだをこね、
1時間近く粘る始末。
現在妻は育休中のため、保育園には4時に迎えにいかなくてはならない。
本音を言えば、保育園が楽しいならば家事もあることだし、次男もいるのでもうすこし
預けられたらとも思ってしまうのだが、なかなかそうもいかない。

彼だって、分かっているのだ。実際家に帰っても妻はどうしても次男よりになってしまい、
長男はろくに遊んでもらえない。私も仕事で遅くなれば面白くないのは当然だ。

毎日毎日「おかあさんきら〜い」などと言われれば、当然イライラしてくるの。
妻はある日「もうむり、迎えに行くのいやや」とまでいうようになってしまった。

そんなこと言われても私にはどうしようもない。正直困ったが、妻をさとし、
長男にも「おかあさんもいろいろしんどいねんから、迎えにきたら一緒に帰ってな」と
言ってみる。二人して彼にすんなり帰ってきてほしいことを何度か話して聞かせてみた。

そんなことがあってから、1日ばかり、用事があることにしてゆっくり迎えに行き
たっぷりと保育園で遊べるようにしてみた。その日は満足してすんなり帰ってきたようだ。


そして、その翌日から息子は素直に帰ってきてくれるようになった。
帰りに妻が「すぐに帰ってきてくれるからお母さん本当に嬉しいわ」と言ったそうだ。
すると翌日も素直に帰ってきて
「今日も素直に帰ってきたから、お母さん嬉しい?」と聞いてきたそうだ。


その話を聞いて、涙が出そうになった。
かまってあげられなくてホントにごめんね。
息子よ、ありがとう。君がいてくれて父は本当に嬉しい。