いちじるしい成長ぶり

もちろん息子の事である。

先週末の土曜。妻が大学時代の友達などと集う会があるという事で
初めてのお留守番。最近は、僕の事を認識するようにはなったが、
それでも常に母親の居場所を確認している息子であったため、ちょっと心配。

一応、事前に「明日は母ちゃんお出かけするし、お父ちゃんと仲良くしよな。」
と語りかけ妻も「明日はお母ちゃんお出かけやから、お父さんと一緒に待っててな。」
と「不在」を懸命にすりこんだ。

そして当日。夕方から出かけるため午前中は散歩したりと楽しく過ごし、
いよいよ妻出発。僕は息子を頼りなく抱きかかえながら、見送るのであった。

取りあえず、その日はまだ昼寝をしていなかったので寝かしつけてやろうと
子守唄攻撃。するとすんなりと寝てくれた。安心してベットに寝かしつけ、
さてDVD(バックトゥーザフューチャーpart?)でも見るか。

30分後「フエ〜」と情けない声で息子が泣く。妻の話にあったように、息子は
抱いていれば結構長い事寝るが、抱かないとすぐに眼を覚ましてしまうよう。
仕方がないので抱いたまま「ゆりかごの唄」と「おやすみナターシャ」で寝かしつける。
この2曲は、僕の子守唄の2大レパートリー。
「ゆりかご〜」は普通に童謡。我が家の童謡CDの中でもこの曲の威力は絶大で、
歌えば取りあえず一端は泣き止むという素晴らしい唄。
もう1曲の「おやすみ〜」は、坂本龍一さんのやってる[commmons]と言うレーベルから
でてる「おやすみなさい」というコンピの1曲目。高野寛さんの曲である。
これもしつこく歌っているうちに、寝るようになった。

その後息子は腕の中で2時間以上眠り、僕は「バックトゥーザフューチャーpart2」で
未来や過去に行き、この映画にナイキやマイケルジャクソンがいっぱい出てきた事や
レーガンが大統領だった事などを思い出し、そのままpart3へ。

part3始まって10分くらいで息子が起床。取りあえず何か与えようと粉ミルクを作成したが、
なかなか飲まず。機嫌が悪くなり、泣き出す物のあやしてやればすぐに泣き止んだ。
これはおそらく事前の「言い聞かせ」が功を奏したのであろう。
息子はその後もしばらくは機嫌が悪かったが、「ハイハイン」を与えた後はミルクも
良く飲み、しまいにゃ笑い出す始末。
8時には帰ると言っていた妻もうっかり時間を忘れ、電話がかかってきた時は9時前。
しかしその頃はちょうど息子も機嫌が良かったため「全然大丈夫」と余裕である様子を
伝え、息子に電話を代わると母親の声を聞いた息子はとっても嬉しそうな顔をするでは
ないか。
「わかっているのだ。この子は母親がお出かけしているのを」と感心しきり。

その後も息子はご機嫌であったため、さっさと自分も飯を食い、息子を風呂に入れるも
顔からお湯を掛けてしまい、パニックに陥った息子は泣き叫び散々だったけれど、これ
は僕の方の過失であるため息子に罪はない。

泣き止まない息子に「いよいよゲームオーバーか」と思っていた所に妻が帰ってきた。
妻にバトンタッチした瞬間、息子は泣き止み1分後には笑顔に変わっていた。
やはり母親にはかなわないようだ。

何にせよ、いちじるしく成長中の息子である。