梅雨の日の夜道

久しぶりにライブを聴きに行って、
気持ちよく帰ってきたけれど、
なんだか頭が痛い。低気圧のせいなのかなんなのか

駅から家まで、夜道を歩く。
体にまとわりつく湿気 薄く靄がかかった住宅街 
今日聴いた歌をほんのり口ずさみながら 歩く。
夜の中の公園の樹木や並木の桜の葉は、
いつもより一層、深く怪しい緑。
靄にかすむ信号灯、橙色の街灯。
ガードレールの白、反射板が黄色。

見上げれば、薄ぼんやりと雲のかかった 月
少し緑掛かった羽衣のようなグレーの雲が月を柔らかく覆っている。
細い路地の塀のむこうに 白い建物とそんな月が見えた。