1世紀ちょっと

1世紀とちょっと生きていた
祖父が他界した。

明治生まれで
180センチ弱という
当時ではかなり身長。

何より酒が好きで、
機嫌が良いと歌を歌ってた。

正直
凄く近しい存在であった訳ではない。
それでも、やはり
ちょっと寂しい感じがする。

最後は、記憶も曖昧だったというが、
息子を連れて会いに行った時にした
握手の力強さと大きな手は
忘れられない。

その手があったから
父が生まれ、自分があり
息子に繋がっているのだ。



100年生きるってどんな感じだろう。
100年生きた後の世界は
どんなふうに見えるのだろう。