父親拒否

一時は、お留守番体験などを通して父子の関係も
構築されつつあるかと思いきや、ふただび断絶である。

現在、息子は8ヶ月を迎え、徐々に知恵もついてきたのか
すっかり「母親」に対する識別を固めたため、母親以外の
ものが抱いたりするとほとんど「拒否」の状態になる。

まだ、彼の視界の中に母親が居れば問題はないのだが、
ひとたび母親がトイレに行こうものならば直ちに顔を歪め
泣き出す始末である。

圧巻は母親が入浴中だ。ひとたび不在を理解するととにかく
泣きわめく。以前より成長しているため声も大きく、更に
抱いたりなだめすかして歌ったりしても無駄。動きも激しくなって
居るため、ただただ横でみている事しか出来ない。

泣き出す声は、時に咳き込み、嗚咽し、涎をダラダラと流し
さらに激しく汗をかきながらの必死の泣きぶりで、横でみている
私も、何だかどんどん自分の父としての存在理由を疑ってしまう。

聴く所によると、妻も赤ん坊の頃、同じような症状だったようで、
母親への甘えは3歳まで続いたと言うから恐ろしい。

この状態が早く終わり、楽しく一緒にお風呂に入る事が
目下の夢であります。