ゆかいなさんぽ

今日も図書館へ行ってきました。
絵本を沢山借りましたが、ほとんどがトリケラトプスのシリーズ。
もうこれについては、息子の恐竜好きが落ち着くまでは仕方がないので
こちらも楽しんで読んでおります。

そんな中、自分が子どもの頃に読んでもらっていた絵本を発見
「ゆかいなさんぽ」という絵本です。

表紙をみると、何か微妙な絵のとらがいます。
はじめてみたひとにそれが「とら」と認識出来るかは不明です。
ちょっとグロい、全然可愛くないとらです。

話の内容としては、ぶたくんが山へ散歩へ出かけている途中に
色んな動物と出会って、一緒に歌いながら歩いて行く、
一方山からはしじゅうからとすずめとおながが、連れ立って散歩してくる。
この二組が途中でかち合って、大騒ぎになって解散するという、他愛のない話です。

なんですが、まあ、言葉が何か面白い。
のっけからぶたは、「こっけいな」ぶたとしょうかいされ、
「ぶたぶた」と歌いながら歩くし、途中であったあひるも「がおがお」
だし、とらは顔が変で「うおぉ」だし、
更にみんな啼くのかと思ったら出てきたうさぎは「なきません」
その代わりに「ぴょん」と飛ぶ。って。
なんかもう、つっこみどころ満載で。すごく不思議で面白い。

僕が子ども頃好きだったのは、後半の山の鳥たち。
しじゅうからが「つびつびちべちぺ」となきすずめが「チュンチュン」
オナガが「じぇー」。オナガは、水色の長いおしゃれな尾を持っているのに
唄はスズメより下手。とされているあたりも笑えます。
このオナガが「じぇー」が子どもの頃母に読んでもらった記憶が何故かあるんです。
だから、自分が覚えた野鳥の鳴き声はしじゅうからの「つぴつぴちぺちぺ」と
おながの「じぇー」です。まあ、余談ですが。

これは長男にも好評でした。内容というよりは、この鳴き声が混じって行く所、
ラストで全部の鳴き声が混じってしまうあたりは子どもにとってはとても面白いようで(自分も面白いですが)
けらけらと笑いながら大喜びでした。

ことばとそれと同じ位間の抜けた愛嬌のある絵がとても素敵です。
記憶ではカラーでしたが、何とモノクロ。色があると思っていたのは自分で勝手に想像をしていたのでしょうか?
記憶とは不思議なものです。

ゆかいなさんぽ (こどものともコレクション2011)

ゆかいなさんぽ (こどものともコレクション2011)